7月12日のこと

2017年7月12日、Coccoの20周年ライブを見に武道館へ行きました。Coccoのワンマンを見るのはいつぶりだろう、もうだいぶ前のことで、きっと最高のライブになることは間違いないと思うけどわたしがどうにかなりそうなんじゃないかと、そんな不安もあった。Coccoが、今も歌い続けている、それだけでポロッと泣きそうになる。わたしが1番好きなアーティストは椎名林檎だけれども、わたしの中の「歌姫」Cocco以外ありえないのだ。彼女は、歌うために生まれてきた。わたしの中で彼女はそういう存在なのだ。様々な壁にぶち当たってきて、苦悩や挫折を抱えてそれでも生きて、再びステージに立ってくれて、もうそれだけでどれだけのファンが救われているか。その姿に涙しているか。わたしもその内の1人。彼女がステージに立って歌ってそして笑っている、もうそれだけでわたしは嬉しい。生きて、またわたしたちに歌を、笑顔を、届けてくれて本当にありがとう。

MCでCoccoが自分は「みんな」にしかありがとうを言えないのがつらいって言っていた。1対何十万人なんだからしょうがないことなんだけど、Coccoにとってはしょうがないことにしたくないのだ。でもわたしたちがCoccoを想っていて、そしてまたCoccoもわたしたちファンのことを想っていることはみんなわかってるよ。

終盤のMCで「わたしたちはもう大丈夫なところまできたね、」って言っていて、その言葉を聞いた瞬間涙が止まらなくなった。

あっちゃん、違う、わたし、大丈夫じゃない。

大丈夫じゃなかった。最後のMCのあと、ラスト1曲の「もくまおう」。歌い終わってすぐにはけてスタッフに途中抱えられそのままステージをあとにした。ライブが終わっても、わたしの涙は止まらずしばらく立てずにいた。隣の人が心配して声をかけてくれたけど、何も喋れなくて申し訳ないことをした。声かけてくださったのにごめんなさい。だけどわたしは辛くてたまらなかった。Coccoの口から「大丈夫」と出たのはとても嬉しい、笑顔でそう言えるようになったのが、とても嬉しい、と同時に、おいけぼりだという気持ちがわたしの頭の中を支配する。

あの日からもうすぐ2ヵ月経とうとしてるけど、あの日のライブを思い出すたびに泣きそうになる。というか今まさに泣きながらこの文章を書いている。先日一人カラオケに行ってもくまおうを歌った。途中で涙が溢れてきて歌えなくなった。この曲はわたしにとって呪いの曲になってしまったかもしれない。

ライブレポートを書くつもりだったけど全然レポートにもなってないしつくづく文才がない自分に嫌気がさすけど、死ぬ前にこの思いは残したかったのでゆるして。

ライブはもちろん素晴らしいものでした。セットリストも昔の曲から新しい曲まで幅広くやってくれた。序盤はほんとにファンが悲鳴をあげる曲ばっかりでわたしも1曲目のカウントダウンから泣いてたけど。ていうかどんだけ泣いてるのわたしって感じデスネ。

とにかく今わたしが伝えたいことは、今も大丈夫じゃないということ。

たすけて。